銀イオン水とは
銀イオン水とは?
安全性や効果(抗菌性・殺菌効果)、使い方など徹底解説します!
殺菌力や抗菌力のある銀イオン水。
新型コロナウイルスやインフルエンザに効果のあるもののあり、注目を集めています。
とはいえ、銀イオン水とはどのようなものなのか、また殺菌効果があると聞くと人体に影響があるのではないかと気になってしまいますよね。
そこで今回は、銀イオン水の製造装置で特許を取得してる当社が銀イオン水について徹底解説していきます。
具体的には、この記事の前半部分で銀イオン水の説明や効果、安全性について解説し、後半で使い方から銀イオン水にまつわるQ&Aをご紹介していきます。
アルコール系や塩素系の薬剤を使いたくない方や小さなお子さんのいる方には、特に読んでいただきたい内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
では参ります。
銀イオン水とは
銀イオン水とは、不純物の含まれていない水(純水)に銀イオンが溶けた状態の水のことです。
銀イオンは、天然の成分でありながら、極微量の濃度でも抗菌効果が強く、さらに比較的高範囲の種類の細菌に対しても抗菌効果を発揮します。具体例を挙げると、大腸菌や白癬菌(水虫の菌)、インフルエンザウイルスなどです。
そのような銀イオンを水に溶け込ませることで、抗菌・殺菌効果のある水を製造できるようになりました。
とはいえ、銀イオンが水に溶けていると言われてもイマイチわからないですよね。
そのような場合は、ミネラルウォーターをイメージしてください。
ミネラルウォーターのなかには、マグネシウムやナトリウムなどが多く含まれている商品もありますが、これらも銀イオンと同じ金属イオンです。
そう聞くと、意外と身近なもののように感じますね。
ちなみに市販の銀イオン水やスプレーには「◯ppm配合」や「高配合◯ppm」などと記載されていますが、これは濃度を表しており、1Lの水に何g(グラム)の銀が溶けているかを意味しています。
1Lの水に1mg(ミリグラム)の銀が溶けていると1ppmになります。
そもそも銀が含まれていて安全?
銀は昔から食器や貨幣、装飾品など様々なものに多用されてきた金属です。
それだけ多くのものに、長期に渡り使われてきたにも関わらず、未だに問題が見つかっていないということ自体が、銀の安全性を証明している何よりの事実だと言えるでしょう。
「銀イオン水と使い方が違うから比較できないのではないか」と思う方もいらっしゃいますよね。
銀食器は食べ物の毒消し目的として使われていたこともありますし、日本でも水の腐食防止に使われていたこともあります。
また近年では銀歯や食品添加物として使われていますし、浄水器の内部の抗菌にも銀イオンが利用されています。
これらのことからも銀イオン水の安全性が高いことが伺えます。
銀と水銀は別もの
銀イオン水と聞くと
- 水銀と同じもの?
- 銀が水に溶けるということは、水銀になるの?
など、水銀と勘違いされる方もいらっしゃいますが、全くの別物になります。
水銀は、水俣病の原因となった有毒な物質ですが、銀と水銀では、元素記号から異なり、水銀(Hg)と銀(Ag)です。
銀イオン水は数種類ある
銀イオン水と一口に言っても、実は数種類あります。
これは製造方法の違いによるものです。
具体的な製造方法には、
- 硝酸で銀を溶かす方法(有害)
- 過酸化水素水で銀を溶かす方法(有害)
- 銀イオンをゼオライトに担持させる方法(無害)
- 電流を流すことで銀イオンを生成する方法(無害)
などがあります。
それらの中でも3と4が安全な銀イオン水を製造できる方法です。
ゼオライトも家庭用の薬剤や家畜用の飼料に混合されるなど、安全性の高い鉱物であり、不安定な銀イオンをこのゼオライトに保持させることで、銀イオン水が生成できます。
一方で、電流を流すことで銀イオンを生成する製造方法の方が、抗菌力や殺菌力が強いと言われていますが、ゼオライトを用いた方法に比べると、大量生産が難しく課題も多かったのです。
しかし技術の発展に伴い、特殊な電極を使うことで、一定濃度で長期的に安定した銀イオンを大量生産できるようになりました。
これにより銀イオン水が我々消費者の生活に身近なものになったのです。
次に銀イオン水の効果について詳しくみていきましょう。
銀イオン水の効果~対ウィルス効果や抗菌性を分析~
銀イオン水は、アルコール系や塩素系薬剤と違い、無味無臭かつ無色透明でありながら、抗菌力や殺菌力があります。
さらに
- アルコール系では、手荒れや揮発性がある
- 塩素系では、危険性や金属の腐食
などの問題点がある一方で、銀イオン水には上記のような問題点はなく、人体に触れても安全です。
簡単に表にまとめると下記の通りです。
◯ 対ウイルス効果・安全性
銀イオン | エタノール | 次亜塩素酸系 | |
---|---|---|---|
対ウイルス効果 | ◎ | △ | ◎ |
抗菌性 | ◎ | ✕ | ✕ |
安全性 | ◎ | △ | ✕ |
◯他の化学薬剤との比較表
安全性 | 殺菌効果 | 持続性 | 即効性 | 防臭力 | コスト | |
---|---|---|---|---|---|---|
塩素系 | △ | ◯ | ✕ | ◯ | △ | ◯ |
アルコール系 | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ | △ | △ |
界面活性剤系 | △ | △ | ✕ | ✕ | ◯ | △ |
銀イオン水 | ◎ | ◯ | ◎ | △ | ◯ | ◯ |
ではそのような銀イオン水の殺菌効果は、どの程度なのでしょうか?
アリゾナ大学において、銀イオンの殺菌効果を評価テストした実験があり、その結果によると、ほとんどの病原菌に対して抗菌・殺菌効果があることが証明されました。
効果の認められた細菌・ウイルスの中でも代表的なものは下記の通りです。
- ブドウ球菌・・・耐塩性があり、化膿性炎症として膿皮症、中耳炎、肺炎、敗血症、心内膜炎、骨髄炎などの他に食中毒の原因となる
- サルモネラ菌・・・チフス性疾患や急性胃腸炎を起こし、髄膜炎、関節炎なども引き起こす
- 赤痢菌・・・細菌性赤痢を起こし、水を介して経口感染する。大腸粘膜細胞内に侵入して化膿性炎症を起こす
- クレブシェラ・・・気道、尿路などから感染し、敗血症を起こす
- レジオネラ属菌・・・水中あるいは土中に存在し、人が飛散した水滴を吸引することにより(気道感染)、肺炎などを起こす
- シュードモナス・・・水中に分布し、多くの菌種が消毒剤、紫外線、抗菌剤に抵抗性で難治性感染症の原因になりやすい
- ポリオウイルス・・・小児麻痺を起こす。経口的に感染して咽頭や腸管で増え、その後血中に出て中枢神経系に達し、主として脊髄前角の運動神経を破壊し、四肢に麻痺を起こす
- ロタウイルス・・・乳幼児の下痢症(仮性コレラ、白痢)、学童の集団下痢症の主な原因ウイルスである
- ヘルペスウイルス・・・持続感染を起こしやすく、水痘・帯状疱診ウィルスを含む
※注:上記以外にも多くの細菌とウイルスに効果があることが認められています。
参照元:日本イオン株式会社『銀イオンの殺菌効果 アリゾナ大学レポート』
このように多くの細菌やウイルスに対して、銀イオン水が効果を発揮することがわかっています。
また銀イオン水は、除菌や防臭、洗浄にも効果があり、その濃度は0.1ppm以下でも十分に有効です。
仮に市販の銀イオン水の濃度が1ppmであり、そのまま使うのが濃くてもったいないと思われる方は、純水で薄めて利用することもできます。
ただ水道水で薄めると水道水中の塩素と銀イオンが反応して銀イオンがなくなってしまいますので、注意が必要です。
銀イオン水の安全性~本当に危険はない?~
WHO(世界保険機関)の『Silver as a drinking-water disinfectant』(日本語に訳すと、飲料水消毒剤としての銀)というレポートによると、銀イオン水は無害であるとされています。
具体的には、約10gの銀の摂取は、人体に影響を与えない量であり、銀イオンが0.1mg/Lの銀イオン水を毎日2L、70年飲んだとしても、
0.1mg×2L×365日×70年=5.11g
となり、10gの半分程度にしかならず、害はないとされています。
参照元:WHO(世界保険機関)『Silver as a drinking-water disinfectant』
また、アメリカ合衆国環境保護庁の『2012 Edition of the Drinking Water Standards and Health Advisories』によると、
- 飲料水基準と健康勧告では、飲料水相当レベル0.2mg/L
- 第二種飲料水規則では、0.1mg/L
とされています。
参照元:アメリカ合衆国環境保護庁の『2012 Edition of the Drinking Water Standards and Health Advisories』
この第二種飲料水規則とは、法的拘束力のない規制で、水道水の味や臭いといった快適性を管理するための基準として定められているものです。
一方でドイツでは、飲料水規制により0.08mg/Lとされています。
とはいえ、人類史の長い歴史の中でも銀が人体に対して、問題や発がん性があるという報告は全くと言って良いほどありません。
そのため、銀イオン水が手に付着したり、体内に入ったりしても安全です。
事実、銀歯を付けている方やケーキの上に乗っている銀色のつぶつぶ(粒アラジン)を食べたことのある方も多いでしょう。(これらも銀で作られています)
ちなみに、体内に入った銀イオンは、塩化物イオンと結合して不溶性の塩になり、体に吸収されることなく、体外へ排出されます。
上記のことからも銀イオン水は、人体に無害かつ環境にも優しいものであることがわかりますね。
銀イオン水で金属アレルギーになる?
銀イオン水で金属アレルギーになる可能性は、限りなく低いと言えます。
そもそも銀という金属は、アレルギーになりにくい安全な金属です。
アクセサリーによる金属アレルギーでは、ニッケル・クロム・コバルトが3大原因金属と言われており、銀のアレルギーは少ないのです。
ただ、粗悪なシルバーアクセサリーの中には、ニッケルを含むものがあり、そのニッケルが原因で金属アレルギーになることから、銀で金属アレルギーになったと勘違いされる方もいるでしょう。
1897年の東京都済生会中央病院皮膚科の金属パッチテスト調べでは、銀によりアレルギーになった人はいなかったようです。
そうはいっても、すべての人が銀のアレルギーを持っていないとは言い切れないため、必ずしも金属アレルギーにならないとは言えないでしょう。
銀イオン水の使い方
ここからは、安心・安全で抗菌力、殺菌力のある銀イオン水の効果的な使い方について簡単にご紹介していきます。
具体的な使い方は、
- 靴や靴箱、玄関マットの防臭
- トイレの便器、便座マットの除菌・抗菌・防臭
- お風呂のタイルの防カビに
- リビングのソファーやクッションの防臭に
- ペットの臭い、トイレやハウスやおもちゃの臭いに
- カーペットやマットの防臭
- 魚を捌いた後のまな板の殺菌・防臭
- 加湿器の水を銀イオン水にしてお部屋全体を除菌
- 清掃時:薬剤→汚れ落とし 銀イオン水→除菌・抗菌・防臭
- 掃除道具の除菌、防臭
- ヘルメットの汗などにつく菌(黄色ブドウ球菌など)の抗菌・防臭
- 車内やトランクの防臭
- ガーデニング(草花の除菌)
- スプレーで噴霧
- バケツ等に入れてつけ置き
などが挙げられます。
銀イオンの保有する抗菌力が、臭いの原因菌を退治することで、菌が原因となる臭いの発生を防ぐこと(防臭)が可能です。
また銀イオンの抗菌力は、腐敗臭を含むいろいろな臭いの発生防止に使うことができます。
銀イオン水の作り方
銀イオン水の作り方は、主に2種類あると言われています。
上記でご紹介した、電流を流すことで銀イオンを生成する方法(電気分解)と銀イオン成分を含んだ化学薬品を水に添加する方法です。
電気分解で製造する方法は、銀イオン水。
化学薬品を用いて製造する方法では、銀イオン濃縮液やコロイダルシルバーを発生させるのが一般的です。
株式会社トピオテクノロジーでは、電気分解と独自の方式を組み合わせた銀イオン水製造装置を用い、短期間で純水中に銀イオンを溶出させることができ、化学薬品・香料を含まない純水な銀イオン水を製造、販売しております。
銀イオン水にまつわるQ&A
安全性が高く、殺菌力もある銀イオン水ですが、気になることや疑問に思うことも多々あるでしょう。
そこでここからは、銀イオン水にまつわる疑問をQ&A方式でお答えしていきます。
具体的には、次の6つに回答していきます。
- 銀イオン水は飲める?
- 【手指消毒】銀イオン水は、コロナやインフルエンザに効果ある?
- 自宅で銀イオン水は作れるの?
- 加湿器に銀イオン水を入れるときの注意点
- 銀イオン水スプレーのおすすめはある?
- 銀イオン水を使うと、洗濯機の抗菌・防臭&生乾き臭の解消になる?
Q1. 銀イオン水は飲める?
WHO(世界保健機関)によると、0.1mg/Lの銀イオン水を毎日2L、70年飲んだとしても、人体に害はないとしています。
また、浄水器内部の抗菌剤として銀イオンが含まれていることがあり、このことからも銀イオン水を飲んでも問題はないと言えるでしょう。
ただ、これはあくまで0.1mg/Lや0.2mg/Lの場合であり、高濃度の銀イオン水では必ずしも安全であるとは言い切れないかもしれません。
とはいえ水道水で薄めると、水道水中の塩素と銀イオンが反応して銀イオンが無くなりますし、体内に入った銀イオンは、塩化物イオンと結合して不溶性の塩になり、体に吸収されることなく体外へ排出されますので、安全性は高いと言えるでしょう。
Q2.【手指消毒】銀イオン水は、コロナやインフルエンザに効果ある?
銀イオン水の中には、コロナやインフルエンザに効果のある製品があります。
株式会社トピオテクノロジーで製造している銀イオン水では、
- 新型コロナ(代替菌)
- インフルエンザ
- ノロウイルス(代替菌)
の3つにも効果があることが証明されています。
具体的には、各ウイルス量が下記の通り減少しました。
- 新型コロナ(代替菌)・・・30分で99%減少
- インフルエンザ・・・数分で99%減少
- ノロウイルス(代替菌)・・・30分で99%減少
参照元:株式会社 食環境衛生研究所で実証(試験番号:207247N)
そのため、コロナ・インフルエンザ対策として、銀イオン水を手指消毒で使用したり、マスクの裏側に噴霧したりするのがおすすめです。
Q3.自宅で銀イオン水は作れるの?
自宅で銀イオン水を作れる商品があるようですが、銀イオンは水道水中の塩素と反応して銀イオンがなくなってしまうことがあります。
そのため自宅で銀イオン水を作るよりも、市販の銀イオン水を購入する方が、安全性の面でも抗菌力・殺菌力の面でもおすすめです。
Q4.加湿器に銀イオン水を入れるときの注意点は?
加湿器に銀イオン水を入れる際は、銀イオン水の濃度が0.1mg/Lであれば、安全上の問題はありません。
これは、日の丸産業株式会社 研究開発部『銀イオン水を加湿器へ使用する場合の噴霧濃度と安全性について』という研究結果から証明されております。
Q5.銀イオン水スプレーのおすすめはある?
化学薬品や香料が使われておらず、スプレーの成分が純水と純銀のみ製品を選ぶのが良いでしょう。
Q6.銀イオン水を使うと、洗濯機の抗菌・防臭&生乾き臭の解消になる?
洗濯に使う水を銀イオン水にすることができれば、洗濯機の抗菌や防菌、生乾き臭の解消になります。
また、生乾き臭のする洗濯物に銀イオン水を吹き付けることでも、臭いを解消することができるでしょう。
まとめ:様々な臭いの発生防止や感染症(コロナ)対策に活用しよう
ここまで銀イオン水の特徴や抗菌力・殺菌力などをご紹介してきました。
新型コロナウイルスやインフルエンザにも効果を発揮し、アルコール系や塩素系薬剤とは違い、銀イオン水は人体にも無害であることから、家中どこでも使うことができますね。
また無味無臭なため、小さなお子さんやペットを飼われている方にもおすすめの製品です。
ぜひ人にも環境にも優しい銀イオン水をこの機会にチェックしてみてくださいね。